マクドナルド復活劇のビジネスに学ぶ孫子の兵法No,3

ビジネスに学ぶ孫子の兵法

マクドナルド・カサノバ社長の孫子の兵法

食肉偽装問題や異物混入で業績がガタ落ちになり、マクドナルドはお客様からの信用を無くしてこのまま駄目になていくのかと思いきや、そこから奇跡の復活劇を成し遂げたマクドナルド、この復活劇にはサラ・カサノバ社長の手腕と全国の社員やアルバイトなどのクルーが一体となってもたらしたものですが、一体どのようにしてV字回復を成し遂げたのでしょうか。

今回は、マクドナルド復活劇のビジネスに学ぶ孫子の兵法をお伝えします。

食肉問題でビジネス大ピンチ

マクドナルドは2014年7月に発覚した中国のチキンマックナゲット製造工場での鶏肉の期限切れ問題や翌年2015年1月に起きた異物混入の影響で客離れが加速し、売り上げが減少。

2014年12月期は約218億の赤字、2015年12月期は約349億円の2期連続の赤字となりました。

上場以来、最悪の業績を受け、サラ・カサノバ社長は「日本マクドナルドの45年の歴史で最も厳しい年だった」と語る程に業績歯止めの効かないような状況の中、必死に経営を見直し、2017年12月期の最終利益は200億円と上場以来最も高い水準に達する見込み。

また、一店舗当たりの年間売上高も1億6,000万円と上場以来最も高い水準に達するところまでになりました。

一体、何故マクドナルドはここまで業績を回復することが出来たのでしょうか?

マクドナルド・カサノバ社長が行なった改革はまさに孫子の兵法をいくつも実践しています。

そんな奇跡の復活劇を成し遂げたマクドナルド・カサノバ社長の孫子の兵法から見た改革を解説したいと思います。

先ず、2015年より全国にある約3000店舗のうち不採算店の約130店を閉店し、約400店舗の改装を行いました。

孫子の兵法のビジネス・名言の解説

少なければ則ち能く之を逃れ、若かざれば則ち能く之を避く(謀攻篇)
遠き形には、勢い均ければ以て戦いを挑み難く、戦わば而ち不利なり(地形篇)

採算が合わないと思えば素早く撤退する事も必要です。

カサノバ社長自ら全国の店舗を訪れ、のべ6000人のお客様から率直な意見を聞きに回ったり、タウンミーティングを積極的に実施し、ホームページなどで情報開示を徹底し、安心安全を訴えた。

ここで集めた声をヒントにして大きく改革が始まりました。

孫子の兵法のビジネス・名言の解説

明主・賢将の動きて人に勝ち、成功の衆に出づる所以の者は先知なり(用間篇)

聡明なリーダーは成功を収める前にみんなが求めているものを徹底的に調べる。

Pokémon GOとのコラボレーションやマクドナルド総選挙を開催するなど今までと違ったプロモーションを行う。

大ヒット中の新商品グランシリーズでは、モチモチした甘さのバンズを作る為に、工場の職人さんが手で丸める作業を行う手間暇かけた逸品、包装紙にも食べやすくする為に一手間かけています。

その他、「名前募集バーガー」や限定のトッピングによる「マックの裏メニュー」、森永ミルクキャラメルのシェイク、プレミアムローストコーヒーのリニューアルを実施、顧客の期待に応える努力を惜しまずに断行してきました。

昔の善く戦う者は、先ず勝つべからざるを為して、以て敵の勝つべきを待つ。

孫子の兵法のビジネス・名言の解説

勝つべからざるは己にあり、勝つべきは敵に在り。(孫子・軍形篇)

今までの方針を変え、お客様が本当に望んでいる事を徹底的に調べ上げた戦略をもって勝負に出ます。

時代にあえて従業員の給与を上げた理由に迫ったのだが、彼女は「マクドナルドのビジネスは人によって支えられています。つまり私たちが成功するためにはまず社員たちが満足しなければなりません。当然のことですよね?」と答えていた。

孫子の兵法のビジネス・名言の解説

卒を視るに 嬰児 ( えいじ ) の如し、 故に之と 深谿 ( しんけい ) に赴く可し(地形篇)
道とは、民をして上と意を同じくし、故にこれと死すべく、これと生くべくして、危うきをおそれざらしむるなり(計篇)

アルバイトから取引企業まで全従業員14万人の心を一致団結させたオリジナルダンス「POWER of ONE」の動画を作成で空前の意識改革を行う。

『我が部署が100%であったとしても、他部門が50%では全体で100%にはならない。だから一体感が大事』だと。

孫子の兵法のビジネス・名言の解説

「善く兵を用うる者、手をたずさ携うること一人を使うが若くにして一なるは、人をして已むを得ざらしむなり」(九地篇)
「卒(そつ)を視ること嬰児の如し、故にこれ深谿(しんけい)に赴くべし。卒を視ること愛子(あいし)の如し、故にこれ倶(とも)に死すべし。(地形篇)

上に立つ者が兵士を赤ん坊のように大事に扱えば、兵士は深い谷底であったとしてもついて行く。上に立つ者が兵士を我が子のように大事に扱えば、一緒に生死を共にして戦うようになる。

こうした人材を我が子のように大切にし、お客様が本当に望んでいることに特化した取り組みの結果、マクドナルドは業績悪化の負のスパイラルから見事に復活したのです。

今回はサラ・カサノバ社長マクドナルド復活劇のビジネスに学ぶ孫子の兵法でした。

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